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Reflection room/反射する部屋
2022年
インスタレーション|プリント、鏡、ガラス、電球ほか|12mのガラスケース2基に作品を設置
今作は「空間の中に入れないとインスタレーションは成立しないのか?」という自身が探究している問いを起点に、ガラスの外から作品を眺める平面的な500m美術館に、奥行きを作り出す試みです。
古くから平面的な作品の中では、鏡や光るもの、窓などがモチーフとして扱われ、平らでありながら立体的に穴やむこう側を作り、映り込むものを通してキャンバスや画面のこちら側を構築してきました。
「Reflection room/反射する部屋」は、2つのガラスケースが呼応し、反射や映り込み、反復などで、虚実の関係をつくっています。反射は何かをうつした現象ですが、実物も現象も等価値であり、そこにヒエラルキーはありません。また、リフレクションには「内省」というもう一つの意味があります。ヒエラルキーを中断させ、鏡や水の表面のような平らで公平な世界になることを想像しながら、空間の外側から内側へ降りていけるような内省的体験を作り出すことができればと考え、制作しています。
「眺めのいい場所」札幌大通地下ギャラリー500m美術館/札幌
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